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2013年12月25日 [経営管理]

≪賃貸経営≫ 泥棒に聞いた「犯行を諦めた理由」

面白いデータを見つけました。

賃貸管理においては重要な視点である
防犯対策マンション(アパート)を作るうえでとても参考になると思うので、
紹介します。

都市防犯研究センターが泥棒に「犯行を諦めた理由」をヒアリングをした結果です。

どんな感じで、泥棒にヒアリングしてるのか、その光景も興味津々ですが、
話がそれるので本題に戻ります。

それによると

1 近所の人に見られた (62.9%)
2 ドア・窓に補助錠あり (34.3%)
3 犬を飼っていた (31.4%)
4 警備システムあり (31.4%)
5 防犯カメラあり (22.9%)

特徴的なのは、
一番多い理由として挙げている「近所の人に見られた」(62.9%)です。

やはり、住んでいる人のコミュニティーとして、防犯意識を高めることが
何よりも効果があるといえるようです。

どうしても、

大家さんの立場からすると、防犯という話を聞くと
ハード面にしか考えがいかない傾向があります。

どのような防犯設備を設置したら効果があるかという視点です。
設備を設けることが効果がないとはいいません。

それも重要なことだと思います。

ただ、

大家さんがこれから取り組むことは、
防犯意識の高い居住者によるコミュニティーをつくることです。

日ごろから、住人の間であいさつを自然にかわすような雰囲気をつくりだせるかが
重要だと言えます。

コミュニティー全体の一体感を高めるために、
大家さんが定期的に、何かイベントを計画するのもいいかもしれません。

賃貸経営で大家さんができることはいろいろありそうです。

それから、この調査で気になったことがもう一つあります。

「犬を飼っていた」という理由が3割しかなかったということです。
私が子供のころは、玄関先に「猛犬注意」なんていうプレートが
貼ってあったものですが…。

犬は防犯効果がないのでしょうか。

そうではないと思います。

犬が本当に泥棒をみつけても
人間に伝わっていないのではないかと思うのです。

問題は、犬ではなく、それを受け取る人間側にあると考えます。

犬がせっかく「不審者を発見したよ。そこ、そこ」と吠えているのに、
人間が気づかないのではないでしょうか。

そもそも、人間側の防犯意識が低下しているかもしれません。

賃貸住宅の多くはペット禁止になっていると思いますが、
ご近所さんで飼っている犬が吠えることもあるでしょう。

あなたのマンション(アパート)では、ご近所の犬が吠えたとき、
入居者の方が「だれか怪しいものはいないか」と
窓を開けて確認するくらいの意識をもってくれているでしょうか。

大家さんが啓蒙していけば、そんな賃貸住宅にすることも可能だと思います。



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